DayLeaf Calendar ユーザーマニュアル v1.4.0

1. アプリ概要とコンセプト

DayLeaf Calendar は「紙の日めくり体験」と「ローカル完結の安全性」を両立する Windows デスクトップアプリです。 すべての操作が コピー → 専用領域に保存 というワークフローで行われ、元ファイルを破壊しないことを最優先に設計されています。

設計理念とデータポリシー

• 紙の日めくり体験： ページめくり・サウンド・テーマで「朝いちばんにめくる」体験を再現。
• コピー運用： すべてのメモ／お絵描き／ファイルはアプリ専用領域にコピー保存し、元データへは一切触れない。
• 日付ごとの独立性： `年/月/日` フォルダ構造で整理し、誤消去時もごみ箱から復元できる安全設計。
• 朝のルーティン支援： Windows 起動と同時に DayLeaf とショートカットを立ち上げ、一日のスタート地点にする。

DayLeaf v1.4.0 の新機能

• 起動ショートカット： DayLeaf 起動時に表示するショートカットパネルを追加。任意のアプリやファイルを登録し、自動実行も可能。
• アイコンコメント： カレンダー上のファイルを右クリック→「コメントを追加」で吹き出しメモを付けられる。見分けや補足に便利。

アプリの全体像

• 日付ごとにメモ／落書き／お絵描き／ファイルをレイヤー表示。
• ページめくりアニメーションとサウンドで紙の感覚を再現。
• 検索・ごみ箱・データ移行などの安全装置をアプリ内に完備。
• UI は日本語/英語、テーマ11種、サムネイルサイズ5段階でカスタマイズ可能。

2. 初回セットアップ（言語・テーマ・サウンド）

最初に実施する操作をスクリーンショット付きで整理しました。

1. 初期表示（英語） – 下部の Settings ボタンから設定を開く。
   

   

2. LANGUAGE を Japanese に切替 – いつでも English に戻せる旨を明記。
   

   

3. SAVE → 自動再起動 – ウィンドウが一度閉じて再表示される。
   

   

4. 日本語 UI を確認 – タイトルバーやコントロールバーが日本語化されていれば完了。
   

   

テーマとサムネイル

サムネイルサイズは 48・80・120・160・210px の5段階。カレンダーとモーダル双方に反映されます。

サウンドとアニメーション

ページめくりデモ

3. メイン画面と UI カタログ

カレンダー本体とモーダル群の役割を一覧化。章ごとの執筆時に参照します。

• タイトルバー： 最小化／最大化／再読み込み／ヘルプ／閉じる。
• カレンダー本体： 前面・背面ページ＋コンテンツレイヤーで構成。日付ごとのアイテムを自由配置。
• コントロールバー： 今日／前日／めくる／メモ／お絵描き／ファイル／レイヤー／検索／設定／その他。
• モーダル群： メモ、新ファイル、お絵描き、レイヤー、検索、設定、ごみ箱一覧など。

その他メニュー

• コンテンツ： 旧バージョンのコンテンツ編集モーダルを起動。メモ／落書き／ファイルの各タブがあり、旧 UI が必要な場合の互換モードとして提供。
• フォルダ： 今表示している日付の保存フォルダ（例：%APPDATA%\dayleaf-calendar\calendar\2025\12\08）をエクスプローラーで開く。
• 前週／来週： 一週間単位で日付をジャンプするショートカット。
• 起動時ショートカット： ショートカットパネルを即座に開く。登録や自動実行の設定は 起動設定 セクション参照。

旧コンテンツ編集モーダル（互換用）

旧モーダルは後方互換のために残している機能であり、現在は新しいメモ／ファイル／お絵描きモーダルの利用を推奨しています。テンプレート貼り付けやシェルコピーなど旧 UI で提供していた手順も本書に再掲しているため、このマニュアルだけで操作が完結します。

4. ファイル操作ワークフロー

ファイルボタンからの管理、表示切替、検索・並び替え、コメント付けまでをまとめています。

• 表示切替： 右上の「リスト／グリッド」で瞬時にレイアウト変更。
• 検索欄： ファイル名を部分一致でフィルタリング。
• 並び替え： 「名前順／サイズ順／更新日順」から選択して整理。
• アクション： 「ファイルを追加」「更新」「選択を削除」の各ボタンで追加・再読み込み・一括削除。

ファイルカードにマウスカーソルを乗せるとクイックアクションが表示されます。名称変更・開く・場所を開くなどがここから実行できます。

ここで扱うのは DayLeaf 専用領域にコピー済みのファイルです。「場所を開く」から直接エクスプローラー操作を行っても元ファイルには影響しませんが、アプリが日付ごとのフォルダ構造を前提に管理しているため、削除や移動は可能な限りアプリ側で行うことを推奨します。

実体は %APPDATA%\dayleaf-calendar\calendar\年\月\日\files にコピー保存されるため、元ファイルは変更されません。

コメントでラベル付け

5. メモ管理モーダル

メモボタンを押すと、その日のメモを一覧・編集できる専用モーダルが開きます。内容・色・文字サイズを管理でき、JSON 形式でのバックアップ／復元にも対応しています。

• 新規作成： 「新規メモ」で空のカードを追加し、エディタで内容と色を設定。
• 検索・並び替え： キーワード検索と「内容順／更新順」などの並び替えで目的のメモをすぐに見つけられる。
• 一括操作： チェックボックスで複数選択し、「選択を削除」でまとめて整理。
• JSON バックアップ： エクスポートで日付ごとのメモを JSON として保存し、インポートで別 PC でも同じメモを再現できる。

6. お絵描きモーダル

お絵描きボタンで表示されるキャンバスでは、タイトルと説明を入力してから描画を開始できます。描いた内容はカレンダー上に貼り付けたり、直接描画モードでそのまま日付ページへ配置することも可能です。

• タイトル／説明： キャンバス上部で入力。検索結果にも表示されるため必須。
• ツール： 鉛筆／定規／四角形／円／テキスト／消しゴムをクリックで切替。定規は直線、四角・円は塗り設定と併用可能。
• 操作ボタン： 元に戻す／やり直し／全消去／保存／読み込み／エクスポート／カレンダー直接描画。
• カレンダー直接描画： 暗転したカレンダー上に直接描き、即座に日付背景へ反映できる。線幅・色は右上で調整。
• エクスポート： PNG 形式で画像を書き出し。アプリ内部の保存データは SVG 形式で保持しているため、後から再編集しても劣化しない。

7. 検索モーダル

検索ボタンを押すと専用モーダルが開き、メモ・お絵描き・落書き・ファイルを横断的に探せます。 ファイルはファイル名、メモ・お絵描き・落書きはタイトルと説明文が検索対象です。

• Enter または虫眼鏡ボタンで検索実行。
• 検索は部分一致・大文字小文字非区別で、ヒット箇所にマーカーがつく。
• 結果をクリックすると検索モーダルが自動で閉じ、該当日付へカレンダーがジャンプ。
• 「クリア」ボタンで入力と期間を一括リセット。

8. レイヤー表示設定

カレンダーは「メモ／落書き／ファイル」の3レイヤーで構成され、表示を個別に切り替えられます。

• レイヤー操作は表示状態のみを変え、保存データには影響しません。
• 全レイヤーを OFF にするとカレンダーが空に見えるため注意喚起を入れておくと親切。

9. 起動設定とショートカット

DayLeaf Calendar を PC 起動とともに自動表示させ、朝いちばんのルーティンに組み込むための設定です。起動時に開く日付やショートカットパネルをここで制御できます。

起動時ショートカットパネル

これらの設定を組み合わせることで、PC 起動 → DayLeaf 表示 → よく使うアプリ起動までを自動化し、日めくりカレンダーを一日のスタート地点にできます。

10. アイコンの自動整列

設定 > データ の下部にある 「範囲外のアイコンを自動的に位置調整する」 を ON にすると、カレンダー表示領域（ウィンドウサイズ）からはみ出した メモ／落書き／お絵描き／ファイルをアプリが自動で再配置します。4K やマルチモニターから HD へ戻したときに便利です。

機能を有効にした状態でカレンダーを再描画すると、ウィンドウ外に出ていたアイコンが自動で中央付近へ戻ります。下記は右端に隠れるように配置した後、自動整列が働いた例です。

• 自動整列はメモ／落書き／お絵描き／ファイルのすべてに適用されます。
• 任意の配置を保ちたい場合はトグルを OFF にし、手動で配置してください。

11. データ保存と移行

DayLeaf Calendar で扱うデータは全て専用領域にコピー保存され、オリジナルを変更しません。保存先やコピー方針をここで明記します。

• 初期保存先：%APPDATA%\dayleaf-calendar\calendar（年→月→日→memos/drawings/files）。
• 動画やファイルは .../calendar/2025/11/22/files のように日付ごとのフォルダに分類され、アプリはこの構造を都度スキャンして表示を更新する。
• エクスプローラーで直接操作することも可能だが、誤って別のフォルダへ移すとアプリから参照できなくなるため注意。必要な場合は「場所を開く」で該当フォルダを開き、コピーや閲覧のみ行うのが安全。
• 「選択...」→「変更を適用」で任意フォルダへコピー移行。失敗時も元フォルダは無傷。
• .asar などの特殊ファイルは OS 権限や排他の問題で破損リスクがあるためコピー対象外。必要があればエクスプローラー上で手動コピーを行い、アプリには登録しない運用がおすすめ。
• 保存先やごみ箱フォルダを丸ごとバックアップすれば、別 PC への移行も容易。

12. 削除と専用ごみ箱

削除操作はすべて DayLeaf 専用ごみ箱へ移動するだけで、復元・完全削除もアプリ内で完結します。

• 復元すると元の日付フォルダに戻り、カレンダー上にも再表示される。
• 完全削除はごみ箱一覧の「空にする」またはフォルダを手動で削除。
• ごみ箱も専用領域内にあるため、バックアップ対象に含めておくと安心。

13. ご利用範囲とサポート

DayLeaf Calendar は、日々のメモやアイデアをローカル PC 上で安全に記録することを目的とした個人向けアプリです。業務機密・医療情報など高い機密性が求められるデータの管理には、専門の業務システムをご利用ください。

ご質問や不具合報告は下記までご連絡ください。返信には数営業日いただく場合があります。

• サポート窓口： Udon Soba (Twitter)
• アプリ内ヘルプ： タイトルバーの「？」ボタンから参照可能

14. ライセンスと謝辞

DayLeaf Calendar (c) Udon Soba 2025 / All Rights Reserved. ライセンス購入者のみが使用でき、1 ライセンスにつき 1 台のデバイスでの利用を許諾します。無断複製・頒布・改変、逆コンパイル、リバースエンジニアリングは禁止されており、ソフトウェアは現状有姿で提供されます。本アプリは以下の OSS を利用しており、各ライセンス条件を順守しています。

MIT License

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DayLeaf Calendar は多くのオープンソース・コミュニティの成果に支えられています。Electron や Fabric.js をはじめ、ライブラリ提供者・メンテナの皆さまに深く感謝いたします。今後もライセンス条件を尊重し、透明性の高い開発を続けていきます。